札幌クロスオーバー 〜眠れない街へ〜

第二十九話  理系な人々


 歩きに歩いて、工学部棟の前まで来た。ここで、工学部見学の僕・筋肉・りえは、理学部見学の二人と別れた。
 工学部等の前には立派に剪定された松(松か?)の木が植わっており、それはまるでシゲキックスのような 形をしていた。

参考:シゲキックス


松
スーパー松



 中に入り、一列に並んで受付をする。
 すでに列ができていたのだが、なんというのだろう、並んでいる女子学生たちはそうでもないのだが、男子学生は みな理系然としている、といっては失礼だが、「りかけいのおとこ」然として――なんとなく、垢抜けないのだ。
 自分もいまは理系だし、垢抜けた人間ではないので、人のことは言えないが……
 僕は私服校に通っているからわかるのだが、ああいう恰好(+たいていはメガネ)の人たちには、どうも、内向的な人が 多いような気がする。でもこんなこと言ってる自分もそんなに外交的ではない。
 そういえば、放送局で文理の対立を描いたドラマを作ったとき、理系役は全員「メガネ+チェックシャツ」という いでたちであった。なるほど、たしかに、理系にはそういう恰好の者が多い。これも私服校ならではかなあと思う。
 ただ、理系の先輩にはお洒落な人もいるので、理系が全員服装に無頓着なわけではない、ということは、理系の名誉の ために言っておかねばなるまい。ただ、僕はお洒落ではない。


理系然
閻魔様の審判に並ぶ人のよう





 書類などを受け取った僕たちは、まずはでかい講堂のようなところに通され、そこで「体験講義」を受けることに なった。
 一時限目は「光学」。なにやらレンズだの反射だのやっていたようだが……だんだん眠く……まぶたが重い……
 ……

 ……

 、二時限目は「国土政策学」である。うん、ごめん、正直光学は九割寝てた
 さっき散々寝た反動か、こちらの授業で眠ることはなかった。
 札幌駅と大通駅の地下をつなぐ「札幌駅前通地下歩行空間」計画についてのお話。
 札幌の地下には地下街が発達していて、とくに大通駅周辺には「オーロラタウン」「ポールタウン」といった 地下街があり、それら大通地下街と、札幌駅の地下に広がる、こちらも広大な地下街(名称はない)をつなぐ、という 計画だ。
 札幌駅と大通駅(言い忘れていたが、地下鉄駅である)は隣の駅であり、地上ならば楽に歩いていける距離にある。 しかし、夏は太陽が照りつけ、冬は雪が積もる地上を移動するのはなかなかに難儀であり、また信号も多いため、 空調が効いており過ごしやすく、信号もない地下で移動できれば大変便利であるといえる。
 実際これまで何度も、札幌・大通間をいちいち二百円も払って移動したりしているため、個人的にはこの計画には 賛成である。
 しかし、この歩行空間ができることにより、地上での人の移動が減少すれば、経済的な影響は無視できないだろう。 ただ逆に考えれば、地下街には経済的効果が大きいと考えられる。
 身近な話題をとりあげてくれたことで、とっつきやすい講義となっていた。「光学」も面白かったのだろうが、 最前列で爆睡してたので、お察しください。


スクリーン
投影





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