札幌クロスオーバー 〜眠れない街へ〜

第二十七話  夏の夜のアバンチュール


 並河と別れ、線文字Kを連れて六人でホテルに向かう。
 しかし、雨である。
 りえが傘を持っていない。
 ……どうなる。

 結局、りえは筋肉の傘に入ることになった。
 なんだか、自分の傘にも一人か二人入った気がするが、気のせいかもしれない。ここで重要なのは筋肉とりえだ。


あいあい
なんという



 肩を寄せ合い歩くふたり。
 降りしきる雨。口実としての。
 左肩ははみ出してもいい。傘は少し右にずれた。  

 ホテルに帰り、それぞれ入浴したり、線文字Kと話したり、スマブラしたり。
 しかし、やはり旅の疲れが響いたのだろう、りえは横になってしまった。僕と筋肉は同じ部屋で、窓側のベッドが 筋肉のだ。
 
 で、気づいたらこうなってた。  


ベッドにふたり
すきゃんだらす



 おいおい、おいおい。どういうことだ。
 さっきから、いったいなにがあった。

 ……無粋なことはよそうと決めた。
 ちなみに、筋肉は、二年の九月になってもいまだに、彼女いない暦イコール年齢である、ということを付け加えておく。
「高校は眼中にない」らしい。しかし、筋肉よ、おまえの志望は工学部のようだが……。
 まあ、きっと、好い人もいるよ。

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