札幌クロスオーバー 〜眠れない街へ〜

第二話  朝、バスは走り出す


 翌日。
 眠い目をこすりまくりながら、荷物を持って帯広駅に到着。現在時刻、六時半。


帯広駅
まさしく鉄道高架



 まずは1+1=7先輩と合流、トイスでトイスを洗うようなトイし合いのうちに阪神も登場、まずは駅構内にて食料等を 購入すべくキオスクへ。まだ構内は薄暗い。キオスクの看板や、自動販売機の明かりとかがぼうっと辺りを照らしている。 朝の駅というのは薄暗いな、とひとりで思った。


薄暗い
うすぐらキオスク



 トイレに行ったあと、バスセンターでチケットを購入。片道三千三百円、往復六千二百円。僕だけ片道で購入した。
 チケットを購入してバスを待つ間、また阪神がトイレに行きたいと言い出す。バスの車内にもトイレがあるのだが……  まあ、いいだろう。
 しばらくして「六番乗り場に、札幌ゆきポテトライナー号が……」とのアナウンス。見ると、なるほど黄色い車体の バスがロータリーを走ってきた。写真を撮るために、荷物を両手に持ち、急いで車体前方に回りこむ。


ポテトライナー
命を預けよう



 荷物を車体下部の荷物入れに入れてもらい、バスに乗り込む。
 札幌と帯広を四時間で結ぶ都市間バス「ポテトライナー」。なんという郷土色あふれる名前だろう。なんたって 芋ライナーである。馬鈴薯ライナーと言い換えてもいい。まあ、そこは担当者のネーミングセンスだろうから、 あえて突っ込むことはしない。
 このバスは全席が前を向いたリクライニングシートで、各席にイヤホン式ラジオがついており、それを使って 運転席上部のモニターに映る映画の音声を聴くことができる。
 この日の座席は運転席のすぐ後ろ。したがって、上映されている『武士の一分』が非常に見やすい……が、映像の 乱れが激しい(VHSだからなのか、単にテレビが古いからなのかは不明)ため断念。
 バスは十勝大橋を渡って音更へ。曇り空の下、走り続けるのだった。

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